空間のバランス

2021年12月17日

古代より究極の美と言われた比率があります。

"黄金比"と呼ばれ、世界の歴史的建造物、文化遺産や絵画に至るまでこの黄金比を基本に造られたものが多いです。

ギリシャのパルテノン神殿などは、縦横などの比率が1:1.618(線分を約5:3に分割した比率。古代ギリシャの数学者エウドクソスが創案したと言われています。)となっています。

他にもエジプトのピラミッドやミロのビーナスもこの比率になっています。

実は黄金比は自然界にも多く見られます。

日本の古代建築もとても調和のとれた建築物が多いです。

金閣寺は見事な造形美と言えますね。 この美しさにも比率が隠れています。

1:1.414(大和比)というわが国特有の比率になっています。 (*下の図のAB:BP部分です。)


金閣寺

金閣寺の上層部分の縦横の比率が1:1の正方形で初層、中層部分が1:1.414(1:ルート2)になっています。

それ以前に建てられた法隆寺などもこの比率を基に設計されていたようです。

日本では、古くから大工や職人などが建築で使用していた曲尺(L字型のもの)があります。

その裏面は、1:1.414の比率で刻んであります。

余談になりますが、私たちのDNAの分子構造の中の正四面体の形状に1:1.414の比率が隠れているそうです。(*ノーベル賞を受賞したワトソン博士らの研究による)

法隆寺や金閣寺の美しさに感銘するのも、私たちのDNAレベルで感応しているのかもしれませんね。 宇宙や自然のリズムに呼応するように。

黄金比を取り入れるとただ単に美しいからだけではなく、形からでるエネルギー(形態波動)による影響もとても重要です。

全ての物質の極小単位は波動(エネルギー)だと言われています。

人は形(デザイン)の他にも光、色彩、香り、音など生活する上で色々な波動から影響を受けています。

空間バランスが良いとエネルギーに満たされた空間ですので、居心地が良くなります。

絵画の構成や素敵なインテリア写真を見ていると、様々な箇所で黄金比が使われているのに気づきます。

日常のインテリアスタイリングに取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

ギリシャのパルテノン神殿 

※次回の更新は、2022年1月14日(金)になります。

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