室礼を楽しむ暮らし

2021年09月24日

室礼とは、「もてなし」「ふるまい」。
一年の節目、人生の節目に季節の「もの」に言葉を盛り、心を盛る事を言います。

年中行事のなかにある物と、その形、色、数などに託した、先人の精神性や自然への感謝の心を形にする季節ごとの室礼を暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。

室礼は単なる装飾にとどまらず、感謝、祈願、もてなしなどを形に、心をこめて盛り物に表します。盛り物は、お花や果実、お野菜本来の個性を尊重し、その美しさと生命力の躍動を盆の上に盛るものであり、その根源にあるものは客人や故人に供することです。

室礼では、盛り物を通して形のない行事の精神を表します。
「季節を盛る」・・四季の自然の結果であるお野菜、果実、お花。感謝の気持ちを季節を借りて盛ります。
「言葉を盛る」・・盆果は祭事や行事を季題とします。言葉による表現は、植物の性質を知り、その性質を生かして組合わせます。
「心を盛る」・・盆果は心を形として表現します。

四季が失われつつあるのは、私たち日本人が季節の大切さを忘れているからではないかということを考えます。

暮らしの中に季節感を演出したり、四季おりおりの行事を大切にしていくことはとても重要です。
年中行事の中に大切な真理を込めて、暮らしの中で連綿と受け継がれてきた日本文化は、とても貴いものですね。

また、家に代々と受け継がれてきた風習なども、改めて見直して伝えていくことが大切。

古代日本人は、言霊・音霊・色霊・数霊を大切にし、感謝と祈りの心を形(縁起の盛り物)に托したのですね。

そして、日にこだわり、一年の節目となる節日をとても大切にしてきました。
年中行事は、世界に誇れる日本文化であると思いますし、色褪せることなく、次世代の子供たちに伝えてゆきたい心ですね。

住まいかたは、洋の暮らしになっても、和の意匠を取り入れてみてはいかがでしょうか。


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